「ビーツって、土の味がしませんか?」

店頭で試飲をしていると、いちばん多くいただく感想です。おいしいと言ってくださる方と同じくらい、この一言をいただきます。

結論から言うと、あの香りには名前があります。そして、かなり簡単に消えます。

あの香りの正体は「ゲオスミン」

ビーツ特有の、土のような、湿った落ち葉のような香り。あれは ゲオスミン(geosmin) という香りの成分です。

ゲオスミンは、土の中にいる微生物がつくり出す天然の香気成分です。ビーツが土から吸い上げて、そのまま身にまとっています。

実はこれ、雨上がりの地面から立ちのぼる、あの匂いとまったく同じ成分です。「雨の匂い」として親しまれている香りが、食べものの中に入ると急に「土臭い」と感じられる。それだけの話です。

つまり——

  • 傷んでいるサインではありません
  • 農薬や汚れの匂いでもありません
  • むしろ、土で育った証拠です

人間の鼻はゲオスミンにものすごく敏感で、ごくわずかな量でも感じ取ってしまいます。だから「少し土っぽい」ではなく「土臭い」と強く感じる方がいらっしゃるのです。

消し方はいくつかありますが、いちばん効くのは「柑橘」

ゲオスミンをやわらげる方法はいくつかあります。

1. 柑橘を合わせる(いちばん効きます)
酸味と柑橘の香りが、ゲオスミンの輪郭をきれいに消してくれます。今回いちばんお伝えしたいのはこれです。

2. 加熱する(生のビーツなら)
生のビーツは、ローストしたり煮込んだりすると香りが穏やかになって、甘みがぐっと引き立ちます。オーブンでじっくり焼いたビーツは、それだけでごちそうです。

3. 乳製品・豆乳でまるめる
ヨーグルトや豆乳の脂質とたんぱく質が、香りをやさしく包み込んで、まろやかに仕上げてくれます。

ビーツの土臭さを消すなら、シークヮーサーがいちばん

私たちは沖縄でビーツ商品をつくっています。そして店頭の試飲で、いろいろな組み合わせを試してきました。

その中でいちばん反応がよかったのが、シークヮーサージュースにビーツパウダーを混ぜるという飲み方でした。

つくり方は2通り

おうちで飲むなら、コップで

1. コップにシークヮーサージュースを注ぐ(希釈タイプなら、いつもの濃さで)
2. ビーツスティックパウダーを1本入れる
3. よく混ぜる

持ち歩くなら、ボトルにそのまま

1. 市販のシークヮーサージュースのボトルを、ひと口ぶん飲む
2. ビーツスティックパウダーを1本、そのまま入れる
3. 蓋を閉めて振る

ボトルがそのままシェイカーになるので、これがいちばんきれいに混ざります。スティックのパウダーは水溶性の食物繊維を合わせてあって水になじみやすいので、振ればちゃんと混ざってくれます。

そして何より、そのまま持ち歩けます。 職場でも、車の中でも、子どもの送り迎えの合間でも、蓋を開ければすぐ飲めます。

スティックは1本ずつ個包装なので、バッグに何本か入れておいて、出先で買ったジュースに落とす、という使い方もできます。

土の香りはほとんど気にならなくなり、色はきれいなルビー色になります。試飲でお出しすると「これなら飲める」「むしろおいしい」と言っていただけることがいちばん多い組み合わせでした。

シークヮーサーは、私たち沖縄の人間には日常の味。家にあるもので今日から始められるのも気に入っています。

シークヮーサーが手に入らないときは

シークヮーサーがなければ、レモン、ライム、グレープフルーツ、オレンジでも同じ理屈で働きます。手元にある柑橘で試してみてください。ポイントは「酸っぱさ」と「香り」の両方があること。

甘めが好きな方にはパイナップルジュースもおすすめです。酸味と香りがしっかりあるので、柑橘と同じように働いてくれて、南国らしい組み合わせになります。

ざくろも合います

もうひとつ、お客様に教えていただいた組み合わせが ざくろジュース です。

私たちは沖縄の米軍基地内の店舗でも販売しているのですが、アメリカのお客様から「ざくろと合わせている」という声をよくいただきます。

柑橘ではありませんが、ざくろにもしっかりした酸味があるので、同じように働いてくれます。色みも近いので、混ぜても濁った感じにならず、きれいな赤に仕上がるのも気に入っています。

ほかにも相性のいい組み合わせ

柑橘以外にも、日常づかいしやすい組み合わせがあります。

  • ヨーグルト:混ぜるときれいなピンクになります。はちみつを少し足すと食べやすくなります
  • 豆乳・牛乳:まろやかになります。少し甘みを足すのがおすすめです。ビーツの豆乳ラテにしてくださった方もいて、これがとてもきれいなんです

  • トマトジュース:もともと土っぽさのある野菜同士なので、意外なほどなじみます
  • 味噌汁・スープ:塩気と出汁の香りが強いので、ビーツの香りはほとんど立ちません
  • カレー・ミートソース:スパイスと一緒なら、色だけがきれいに残ります
  • コーヒー:ビーツは砂糖の原料の甜菜と同じ仲間で、ほのかな甘みがあります。砂糖の代わりにひとさじ、という方も

「消す」より「合わせる」

ここまで消し方の話をしてきましたが、ひとつだけ。

ゲオスミンは、ビーツが土で育ったことの証しでもあります。私たちが契約している沖縄の畑では、農薬・化学肥料・除草剤を使わずにビーツを育てています。サンゴ礁に由来する土壌で、時間をかけて育ったビーツです。

だから、香りを敵だと思わずに、合わせ方を見つけていただけたらというのが正直な気持ちです。

苦手だなと思った方は、まず柑橘から試してみてください。合わせ方は人それぞれ。あなたの「これなら毎日いける」という一杯が見つかったら、それがいちばん嬉しいです。


関連記事

ご紹介した商品

沖縄産ビーツパウダー 100g
沖縄産ビーツだけを粉末にした無添加タイプ。お料理に使うならこちらが便利です。

沖縄産ビーツスティックパウダー(有機食物繊維入り)
持ち運べる個包装タイプ。有機アカシア食物繊維を合わせているので液体に溶けやすく、はじめての方におすすめです。

沖縄産ビーツ ミネラルソルト 40g
沖縄産ビーツと沖縄の天日海塩だけ。無添加です。

いずれも、農薬・化学肥料・除草剤を使わずに育てた沖縄産ビーツからつくっています。
※開封後はいずれも冷蔵庫で保存してください。

オンラインショップを見る

この“土臭さ”のお話は、代表の比嘉が動画でも語っています。